Dr. TAIRA のブログII

環境と生物、微生物、感染症、科学技術、生活科学、社会・時事問題などに関する記事紹介

#スピルオーバー

SARS-CoV-2の高度変異体 JN.1はより重篤な疾患を引き起こす

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2024年) はじめに 現在、世界的に SARS-CoV-2 の高度変異型である JN.1 による COVID 流行が起きています。日本でも JN.1 が増加しつつあり、第10波が本格的になりました。特に大地震で被災した地域では、インフルエンザとと…

地球環境変動とスピルオーバー感染症の脅威

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2023年) はじめに 今月 8 日付けで、BMJ Global Heath 誌に、スピルオーバー(異種間伝播)感染症(→スピルオーバー:ヒトー野生動物間の新型コロナ感染 )に関する一つの論文が掲載されました [1](下図)。今後、人為的要因…

ウィズコロナでは終息しないパンデミック

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2023年) 2023年新年度が始まりました。テレビからは「コロナ前の日常に戻りつつあります」というメッセージがよく聞こえてきますが、勝手に人間がそう思っているだけで、COVID-19 パンデミックは続いています。そして、ウィズ…

スピルオーバーに警鐘を鳴らすWHO専門家

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2023年) はじめに インドでは、いま、SARS-CoV-2の新しい変異体 XBB.1.16 による感染が増加しつつあります。このXBB亜系統については要注意の状況ですが、Indian Express(IE)は、この流行についてはそれほど大きくならない…

遮断されるパンデミック情報

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2023年) 米ジョンズ・ホプキンス大学(The Johns Hopkins University)は、COVID-19パンデミックが始まって以来、公に貴重な流行情報を提供してきました。しかし、今年3月10日でこの情報提供を終了したようです。NHKもニュー…

スピルオーバー:ヒトー野生動物間の新型コロナ感染

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2022年〜) カテゴリー:ウイルスの話 はじめに 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の起源については、コウモリやセンザンコウに類縁のウイルスが知られているものの [1](→SARS-CoV-2類似のコウモリウイルス発見の意義)、依…