Dr. TAIRA のブログII

環境と生物、微生物、感染症、科学技術、生活科学、社会・時事問題などに関する記事紹介

エノキの下の生物指標としてのワカバグモ

このブログでも何回か取り上げているようにエノキの落ち葉の下からはワカバグモがよく出てきます。インターネットで検索しても落ち葉の下の常連であることがわかります。越冬しているものは亜成体です。
 
写真1は一昨日の埼玉県さいたま市の秋ヶ瀬公園で撮った個体です。
 
イメージ 1
写真1
 
写真2は昨日千葉県柏市大津川沿いのエノキの下で撮った個体です。
 
イメージ 2
写真2
 
これまで撮った落ち葉の下のワカバグモの個体の数や場所をチェックしてみると、ワカバグモの検出率が高いところはゴマダラチョウの越冬幼虫やカメムシなどの昆虫の生息数も高いように思われます。
 
すなわち、ワカバグモがその場所における生物多様性の指標として使える可能性があります。エノキの落ち葉をチェックしていてまずワカバグモが出てくると、ゴマダラチョウの越冬幼虫が出てくるかもしれないという期待感がもてます。そしてほとんど必ずと言っていいくらい、幼虫が出てきます。