Dr. TAIRA のブログII

環境と生物、微生物、感染症、科学技術、生活科学、社会・時事問題などに関する記事紹介

雨の日でも安定のチョウ


北海道と東北の一部を除く日本全土で見られるチョウの普通種として、ヤマトシジミインチモンジセセリが挙げられます。とくに関東以南で、最もひんぱんに見ることのできるチョウと言えるでしょう。

今日は台風24号の影響もあって雨天ですが、街角の花壇を見ると雨にもめげず両種のチョウが舞っています。仕事で訪れた市の施設の横にはきれいな花壇があって(写真1)、そこにもチョウが飛び交っていました。

イメージ 1
写真1

写真2は、マリーゴールドの花にとまるヤマトシジミです。雨粒が降りかかっているにもかかわらず、健気に吸蜜しています。

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写真2

横のブルー・サルビアには、多数のイチモンジセセリが吸蜜していました(写真3)。

イメージ 3
写真3

ヤマトシジミの幼虫の食草はカタバミであり、イチモンジセセリのそれはイネやススキ等のイネ科やカヤツリグサ科の植物です。どちらもありふれた植物であるため、ライフサイクルが比較的短い両種は容易に発生することができます。雨の日でも街中で安定に見られる両種のチョウを見ていると、自然のたくましさを感じざるを得ません。