#ゴマダラチョウ
2019年3月↓ 横沢入での探索 小山田緑地 風で飛ばされた越冬幼虫 蝶の里公園のオオムラサキ エノキの下の生物指標としてのワカバグモ 早春のアカボシゴマダラ 秋ヶ瀬公園の越冬幼虫 小宮公園のエノキの根元 オオムラサキの減少と採集圧 2019年2月↓ ゴマダラチ…
2019年↓ カマキリによるHestina幼虫の捕食 アカボシゴマダラ3化目の発生 2化目終盤のアカボシゴマダラ 夏に見るアカボシゴマダラの春型 体を浮かすアカボシゴマダラの幼虫 アカボシゴマダラー2回目の羽化 小型のオオムラサキ 雨の中のアカボシゴマダラ 夏型…
今年の8月も終わりになり、エノキ上に生息する3化目の Hestina 属の幼虫も大部分が4–5齢となり、一部は蛹化、さらには羽化まで進んでいます。アカボシゴマダラの幼虫はもっぱら若木の葉上にいますが、ゴマダラチョウは大部分が高木の下枝か樹高1.5 m 以上…
昨日晴れ間を狙って、定点観察のエリアをくまなく回り、アカボシゴマダラの3化目の発生状況を調べました。その結果、多くの場所で産卵と孵化を確認することができました。写真1はエノキ低木の葉上に産み付けられた卵を示します。直径約1 mmです。 写真1 すぐ…
Hestina属のチョウと近縁な種として、オオムラサキ Sasakia charonda が知られています。エノキを食樹とするこれらのチョウは生態学的にも似ていますが、オオムラサキは、まとまった広範囲の雑木林と林縁の豊富なエノキがないと生息できないようです。成虫の…
6月に入り、ゴマダラチョウやアカボシゴマダラは2回目の発生に至っています。発生地域に赴いても、成虫が飛ぶ姿はかなり少なくなりました。エノキの低幼木に加えて高木の下枝など、手が届く範囲の葉上を定期的に観察していますが、卵から3齢幼虫までさまざま…
この時期ゴマダラチョウの越冬幼虫は蛹化し、次々と羽化しています。しかし自然の中でゴマダラチョウの蛹を探し出し、羽化のシーンを撮影するのは至難の技です。 アカボシゴマダラの場合はエノキの幼木に幼虫を見つけてさえいれば、その幼木か周辺1 m以内の…
私のウチのすぐ近くには街区公園や小さな緑地があってエノキの高木が数本あります。それらのエノキには、数は少ないながらも毎年のようにゴマダラチョウの越冬幼虫を見ることができるのですが、成虫はこの30年間一度も見たことがありません。 これらの公園や…
アカボシゴマダラの蛹については前のブログ記事でも紹介しました。あらためてここで画像を載せたいと思います。写真1の左がアカボシで右は比較として挙げるゴマダラチョウです。両者は色、形が似ていますが、アカボシは背部各節先端にあるギザギザが特徴であ…
アカボシゴマダラが特定外来生物に指定されてから、この昆虫を飼育して観察するということができなくなりました。特定外来生物の指定の理由が、ゴマダラチョウに対して侵入・競合的というなら、それを証明するために飼育環境での詳しい生態観察も必要と思わ…
エノキの木あるいは枝に保護網をかけて Hestina 属種やオオムラサキの幼虫の動態を観察し始めてまだ日が浅いですが、見事に保護網の効果が出ています。つまり、これらの幼虫にとって最大の天敵は鳥だということです。 実験しているのは数本のエノキの中低木…
越冬明けのゴマダラチョウの幼虫は落ち葉の下からエノキの幹に上り、エノキが芽吹くまで概ね幹上の二又の位置で待機します。時期としては幹上に上るのが4月上旬というのが一般的な見方のようですが、エノキが置かれる物理的条件に左右されるようです。 私は…
先のページで Hestina 属越冬幼虫の生残率ついて述べました。↓ 寄生蜂によるアカボシゴマダラ幼虫の死亡率 - Dr. Tairaのブログ ゴマダラチョウではとくに寄生バチによる幼虫の死亡が生残率の低下の主原因とされていることが多いようです。 しかし越冬幼虫と…
ゴマダラチョウなどのエノキの根元の落ち葉下で越冬する幼虫は、運悪く風で飛ばされてしまうことがよくあります。私はこれまでそのような場面を数多く見てきました。↓ 遠くまで飛ばされてしまうともう戻るのはむずかしいでしょうね。 今日都区内の公園で散策…
3月に入り気温が上昇してきました。最近雨の日が多いですが、確実に春の訪れを感じます。 この時期の Hestina 属の越冬幼虫ですが、ゴマダラチョウはまだ完全にエノキの落ち葉の下です。一方、アカボシゴマダラの越冬幼虫もエノキの落ち葉にいますが、もっぱ…
今日は秋ヶ瀬公園に行ってきました。埼玉県さいたま市の荒川沿いにある県営の都市公園で、広さは開設されている部分だけでも100 haあります。広大です。エノキの高木がたくさんある公園として知られています。 JR武蔵野線の西浦和駅を降り、県道40号線を南西…
今日は、東京都八王子市にある小宮公園に行って来ました(写真1)。JR八王子駅から真北へ2 km弱の加住丘陵にある、広さ21 haの都立公園です。 写真1 公園の北側は開放感あふれる原っぱになっており、南側の入り口付近には遊具広場がありますが、大部分はクヌ…
国蝶であるオオムラサキはその大きさや美しさからマニアに人気の高い昆虫です。飼育して成虫のなった姿を拝みたいと思う人は大勢いると思います。というわけでこの時期マニアによる越冬幼虫の採集が少なからず行われていることを想像します。 インターネット…
私は今住む街に2年前(2017年)に引っ越してきて、この街では昨年アカボシゴマダラ Hestina assimilis を初めて目撃しました。それまでは、仕事のついでに東京都区内や神奈川県内の公園を訪れた時にチラホラ見る程度でした。そして、ゴマダラチョウ Hestina …
前のページで、オオムラサキ Sasakia charonda の生息域におけるアカボシゴマダラ Hestina assimilis の侵入度について書きました。↓ オオムラサキの生息域でのアカボシゴマダラ これまでの調査結果は、オオムラサキの越冬幼虫が見られるエノキの根元にはア…
昨日は自然教育園とともに同じ目黒駅の近くにある林試の森公園にも行ってきました。広さ約12 haの都立公園です。元々は林業試験場があったところで、つくば市にそれが移転(現・独立行政法人森林総合研究所)した後に、跡地が東京都に払い下げられて公園とし…
私は以前から気になっていることの一つとして、都道府県によってエノキ根元からのゴマダラチョウの越冬幼虫の検出頻度が極端に異なるということがあります。具体的に言えば、東京都よりも千葉県の方が検出率が格段に低いということが挙げられます。 それを象…
野川公園は三鷹市、小金井市、調布市にまたがる都立の都市公園です。この公園はもともと国際基督教大学(ICU)の敷地内(ゴルフ場)だったところを公園化したものと聞いています。公園の北東部は今でもICUの敷地が広がります。 公園は野川と東八道路を挟んで…
今日はオオムラサキの越冬幼虫の探索に行きました。とは言っても訪れたところはすでに絶滅したとされている地域であり、数年前ボロボロの翅になったオオムラサキの成虫を目撃したことだけをよりどころにした探索です。 探索地域はいわゆる里山の環境であり、…
先日、学生から「エノキの大木の根元からアカボシゴマダラの越冬幼虫を見つけた」と連絡が来ました。おお、それは貴重な情報だと思い、画像を送ってもらいました。しかしそれらをよく見たら、確かにアカボシによく似ていますがすべてゴマダラチョウでした。 …
このブログでもう何度となく書いていますが、エノキの根元で越冬するオオムラサキやゴマダラチョウの幼虫の生態を調査する上において問題となるのが、自然風による落ち葉の飛散です。これはもうどうしようもありません。 今日は東京都西部の丘陵地に出向いて…
今日は千葉県市川市の里見公園と隣接するじゅん菜池緑地に調査に行きました。夏になるとアカボシゴマダラが多数発生するところです。このエリアには、エノキの成木だけでなく、若木がたくさんあり、アカボシゴマダラの生息を支えていると考えられます。 調査…
今日は、浜離宮恩賜庭園に行ってきました。東京都中央区の汐留駅の近くにある都立庭園であり、観光名所の一つになっています。東京湾から海水を取り入れ潮の干満で景色の変化を楽しむ庭園として江戸時代に造成されたものですが、今はうっそうとした樹木が茂…
一昨日、エノキ幼木の幹上にアカボシゴマダラの越冬幼虫をいることをこのブログで紹介しましたが、昨日も幹上にアカボシの幼虫を見つけました(写真1)。その現場から立ち去る時に、すぐ近くにエノキの成木があるのを確認しました。その時は時間がなくてじっ…
今日は国道沿いの里山に近い環境に生えているエノキと根元の Hesina 越冬幼虫の調査を行いました。大木は少なく、大きくても樹高10 mちょっとでした。多くは幼木と低木です。一般の車道や田んぼのあぜ道、車が通れない林道をチャリを漕ぎながら、延々と全6時…