Dr. TAIRA のブログII

環境と生物、微生物、感染症、科学技術、生活科学、社会・時事問題などに関する記事紹介

新葉を待つ越冬明けの幼虫

 3月もだんだんと終わりに近づいてきて桜も満開間際となりました。ゴマダラチョウアカボシゴマダラも日当たりのよい樹木では大部分の越冬幼虫が上り切って、新葉を待っています。
 
写真1はエノキ低木の二又の位置で止まっているゴマダラチョウの越冬幼虫です。ゴマダラチョウはアカボシゴマダラよりも上る時期が遅いとも言われていますが、全然そんなこともなく、日当たりのよい場所ではアカボシといっしょにすでに幹上にいます。
 
イメージ 1
写真1
 
写真2はエノキ幼木の二又位置にいるアカボシゴマダラの越冬幼虫です。
 
イメージ 2
写真2
 
幹上からさらに進んで横に伸びた枝上で待っているアカボシゴマダラの幼虫もチラホラ見受けられるようになってきました(写真3)。
 
イメージ 3
写真3
 
一方で、経過観察してきた千葉、埼玉、東京のアカボシゴマダラ非越冬型の幼虫(3齢および5齢)はすべて生き残ることができませんでした。さらに数は少ないですが蛹も冬を越すことができず、すべてミイラ化しているところを確認しました(写真4)。
 
イメージ 4
写真4